クラレは7月27日、ウイズコロナの新しい生活様式が広がるなか、クラレファスニングがソーシャルディスタンスを喚起できる新たな標識用テープとして面ファスナー「マジックテープ」を使用した「ソーシャルディスタンステープ」を9月に新発売すると発表した。素材はポリエステル100%。サイズは幅5cm、長さ5m巻きで、価格はオープン価格。
「マジックテープ」は裏面に補強用としてウレタンなどのバックコート剤を使用しない、環境に優しい製法で作られる。素材はポリエステル100%で、優れた耐水性・耐候性を有する。繊維の安全性を証明する「エコテックススタンダード100」の認証を取得している。また、マジックテープの係合面はフック型で、ループ型の構造が多いオフィスカーペット(タイルカーペット)にカギ状になっているフックがループに引っかかることでくっつき、貼り替えも容易。オフィスなどのループカーペットに貼り付けると確保すべき距離が一目でわかりやすくなり、密集を防ぐ効果が期待できる。
同製品は、使用場所に応じた長さに切ることができ、簡単に貼付け作業ができる。「距離をとりましょう」(赤)、「#Keep distance」(青)、「#ソーシャルディスタンス」(緑)の3種類の標語を使用した製品を発売予定だが、他の標語を用いたソーシャルディスタンステープの製造も可能。
新型コロナウイルス感染防止対策に関連し、同社のマジックテープへの引き合い、照会が急増、その中でもソーシャルディスタンスを注意喚起する床用標識製品への問い合わせが多く寄せられたため、同社は今回、世の中に必要とされる新製品を開発、販売することにした。