藤倉コンポジットの21年3月期第1四半期決算は、売上高が64億200万円で前年同期比22・3%減、営業利益は2700万円で同90・3%減、経常利益は500万円で同97・1%減、四半期純利益は3700万円で同74・9%減となった。
産業用資材では売上高は42億9300万円で同19・4%減、営業利益は300万円で同97・9%減。工業用品部門は、住宅機器関連は堅調に推移したが、自動車関連部品は、各国のロックダウン等による受注減で減収減益。制御機器部門は半導体・液晶市場の設備投資が好調を維持したほか、医療市場も堅調で増収増益となった。
引布加工品の売上高は10億8600万円で同17・7%減、営業利益は4900万円で同15・2%増となった。
引布部門は、コロナ影響で自動車関連、電気電子部品関連等が落ち込み減収減益。印刷材料部門は、新聞用ブランケットの売上は増加したものの、国内商業印刷用ブランケット及び輸出はコロナ影響を受け減収減益。加工品部門は、国内で救命設備など舶用品が減収となったが、品種構成の変化で増益だった。
スポーツ用品の売上高は9億3300万円で同期比37・5%減、営業利益は1億100万円で同43・4%減となった。
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、リシャフト市場ではアジア全域で高機能製品の販売が堅調に推移。自社ブランド品は売上を伸ばしたが、クラブメーカー向けOEM製品の販売低迷で減収減益。アウトドア用品部門はコロナ影響で、外出自粛と全国的な販売店休業で春夏商品の動きが止まり大幅な減収減益となった。
なお、未定としていた21年3月期通期業績の見通しを公表し、売上高は277億円で前期比13・4%減 、営業利益は1億円の赤字、 経常利益は 1億5000万円の赤字 、当期純利益は2億円の赤字を見込んでいる。