大日精化工業の2021年3月期第1四半期の売上高は318億8400万円で前年同期比19・8%減、営業利益は5億9800万円で同68・9%減、経常利益は9億2600万円で同55・3%減、四半期純利益は7億7400万円で同48・6%減となった。
化成品事業の売上高は47億8300万円で同26・1%減、営業利益は2億5200万円で同70・6%減となった。
同事業では塗料・印刷インキ、情報表示・記録用の無機・有機顔料及び加工顔料、繊維用着色剤の製造・販売を行っている。情報表示・記録用顔料は、テレワーク拡大によるディスプレイ関連が堅調な一方、オフィス事務機関連が低調に推移した。
化学品事業の売上高は167億1万円で同21・5%減、営業利益は5億8200万円で同54・7%減となった。
同事業ではマスターバッチ、樹脂コンパウンドなどのプラスチック用着色剤、紫外線・電子線硬化型コーティング剤の製造・販売を行っている。 車両業界向けの着色剤は、自動車メーカーの稼働停止により低調に推移。コーティング剤は主に情報・電子業界向けのディスプレイ関連が堅調に推移した。海外連結子会社においてはロックダウンの影響によりインドのコンパウンド事業拠点の稼働が低調に推移した。
高分子事業の売上高は36億100万円で同25・3%減、営業利益は4億8600万円で同43・3%減となった。
同事業ではウレタン樹脂、天然物由来高分子の製造・販売を行っている。車両業界向けは、国内外ともに自動車メーカーの稼働停止で低調に推移した。また、海外連結子会社では中国の事業拠点の業績が前年並に推移した。
通期の連結業績予想は、売上高が1260億円で前期比18・8%減、営業利益が5億円で同89・7%減、経常利益が12億円で同78・5%減、当期純利益が18億円で同54・7%減を見込んでいる。