合成ゴム工業会がまとめた1~6月の合成ゴム品種別生産実績によると、全品種合計の生産量は62万7057tで前年同期比20・2%減となった。昨年同期の0・4%減からマイナス幅が大きく拡大した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自動車生産が大きく減少する中、タイヤメーカーや自動車部品メーカーの各工場が操業休止や生産調整に追い込まれたためで、タイヤ向けや一般工業用品向けの合成ゴム需要は大幅に減速した。
品種別の生産量では、タイヤ向けを中心とする汎用ゴムでは、SBRが20万3100tで同23・0%減。内訳は、ソリッドが15万6240tで同23・6%減、ラテックスが4万6860tで同20・7%減。ソリッドのうち、ノンオイルは9万6605tで同20・2%減、オイルは5万9635tで同28・6%減となった。
同じ汎用のBRは、14万8492tで同8・3%減となった。
20年1~6月の自動車タイヤの生産(ゴム量ベース)は前年同期比24・5%減(JATMA調べ)となった。汎用ゴムの生産
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