独ランクセスは8月27日、同社の日本法人ランクセスが同日、豊橋事業所において「レノグラン」の国内製造30周年を迎えたと発表した。高品質な予備分散ゴム薬品であるレノグランは、1990年に同社豊橋事業所で製造を開始以来、現在まで国内のタイヤメーカーを始めとする数多くのゴム製品メーカーやゴム加工業者に、一貫した高い品質で製品を提供してきた。
豊橋事業所は、日本の自動車業界の中心地ともいえる愛知県・豊橋市に拠点をおいている。同事業所には、ラインケミービジネスユニットの製造施設があり、高性能な予備分散ゴム薬品「レノグラン」と「レノスラブ」を製造。同事業所は、タイヤ、自動車部品、ゴム業界の多様なニーズに応えるため、グラニュール、チップ、シート等の形状による様々な種類の予備分散ゴム薬品を提供している。レノグランおよびレノスラブは、タイヤおよびその他様々な業界のゴム製品製造におけるゴム混練時に利用されている。ラインケミービジネスユニットが属するスペシャリティアディティブス部門の2019年度の売上高は、19億6500万ユーロ。
同社ラインケミービジネスユニット日本統括マネジャーの渥美貴生氏は、「自動車業界は、100年に一度と言われる大きな転換点を迎えている。このような変化の時代において、自動車材料で重要な役割を占めるゴム添加剤においても、多くのイノベーションが求められている。これまで弊社がお客様とともに培ってきた30年間の実績を土台に、今後もお客様のイノベーションをサポートする力強いパートナーとしての役割を担って参りたい」と述べている。