上海にAADCを着工 ランクセス、中国重要拠点に

2020年09月01日

ゴムタイムス社

 ランクセスは8月28日、上海化学工業団地(SCIP)で7月3日にアジア太平洋地域用途開発センター(AADC)の起工式を行ったと発表した。

 AADCはSCIPの上海国際化学新材料イノベーションセンターに拠点を置く最初の企業。この起工式は同社が中国で持続的成長を遂げるための重要な拠点となる。

 AADCの設立は、同社のアジアでの開発計画の重要な要素。APACのビジネスユニット間の相乗効果を促進するため、ランクセスは2018年にアジア太平洋地域に新たな組織を作った。その本部は上海にあり、中国、日本、韓国、東南アジア諸国を管轄している。

 同社アジア太平洋地域の社長である銭明誠氏は、起工式で「地域におけるイノベーションは、既に私たちの新規ビジネス創出の大きな割合を占めている。製品の新グレードに対する地域毎のニーズがますます高まっていく中、AADCによって私たちの能力は一層強化されると考えている。世界がまだ新型コロナウイルスと闘っている中、本日の着工は、中国市場、そして世界最大の化学品市場の将来に対するコミットメントを強く表明している」と述べた。

 上海化学工業団地の運営管理委員会のディレクターである馬静氏は、式典スピーチで「ランクセスは上海国際化学新材料イノベーションセンター初の入居企業。これは、SCIPの科学技術センターの建設における大きな喜ばしい出来事であると同時に、上海の化学産業の革新と発展のプロセスにおける重要なマイルストーンであり、新たな出発点だ。SCIPのサービスとビジネス環境がますます発展し、私たちがランクセスと協働してSCIPを化学産業のイノベーションセンターのベンチマークに築き上げると同時に、上海の化学産業の変革、レベルアップ、持続可能な開発に貢献していくことを期待している」と話した。

 

 

AADC起工式の様子

AADC起工式の様子

スピーチを行う銭明誠社長

スピーチを行う銭明誠社長

祝辞を述べる馬静氏

祝辞を述べる馬静氏

 

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