ブリヂストンは9月9日、同社のグループ会社であるブリヂストンヨーロッパエヌヴィーエスエーが、フォルクスワーゲンの新型「ゴルフ8」の新車装着タイヤ「トランザ・エコ」に、環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術「エンライトン」が採用されると発表したことを発表した。
タイヤ技術「エンライトン」は、タイヤ重量を大幅に軽量化し、省資源化やタイヤの転がり抵抗を大幅に低減することで環境負荷を低減するとともに、ハンドリングなどの運動性能との両立を可能にする基盤技術の1つ。同社グループはこの技術を採用した「断トツ商品」を通じて、車両が求める環境性能と運動性能を実現すると同時に、環境負荷の低減や資源生産性の向上に貢献することで、社会価値・顧客価値を実現、競争力の強化へと繋げていく。断トツを追求した商品を「創って売る」事業を、将来に向けても強化していくとしている。
同社グループは長きに渡るパートナーとしてゴルフ8の開発に参画する中で、フォルクスワーゲンと共働でウェット性能などの運動性能や摩耗性能を維持しながら、軽量化による転がり抵抗の大幅な低減を追求した。当該車両の新車装着タイヤとして承認されたトランザ・エコは、3次元形状革新サイプ、新形状のパタンと接地形状の最適化といったエンライトン技術が持つ技術優位性と独自の材料技術を組み合わせることで、フォルクスワーゲンが求める環境性能と運動性能の両立を実現し、その価値が評価されている。
同社は、コア事業である足元のタイヤ・ゴム事業の更なる強化と、様々なイノベーションを基盤とした画期的なソリューションの実現を通じて、顧客価値を提供するとともに、安全・安心なクルマ社会の実現と進化するモビリティ社会に貢献する。今後も、同社の技術イノベーションを様々な車種に応じて最適な機能価値を引き出す新車装着タイヤへ積極的に拡大し、顧客の要望に応える商品を提供していくとしている。