加藤産商(東京都中央区、加藤達男社長)の20年9月期の上半期(10月~3月)は、売上は前年対比90%で推移した。一方、下半期は新型コロナウイルスの影響で原材料需要が低迷し、4月は同90%、5~7月は同約70%の水準に落ち込んだ。ただ、8月からは回復の兆しが見られるという。
需要先では、特に自動車関連向けの需要が落ち込んでいる。同社でも岡山や広島営業所、名古屋支店など自動車関連を扱う取引先が多い地区ほど厳しい状況にある。
その一方で、5G関連の材料や、リモート勤務やオンライン授業などで需要が拡大するタブレット関連の材料は比較的良く動いている。
印刷関連で用いられるブランケットも国内メーカーの生産が堅調で、ブランケット向け原料も伸長している。コロナ関連では換気推奨に伴う需要から防虫関連の原料も伸びている。
海外拠点の現況は、米国はコロナの感