横浜ゴム、インドに建設 オフハイウェイタイヤ新工場

2020年09月15日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは9月11日、農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤの生産販売グループ会社であるATG(アライアンスタイヤグループ)の生産能力の増強を図るため、インドのアチュタプラム工業団地に新工場を建設すると発表した。日量の生産能力は55t(ゴム量)で、設備投資額は1億6500万米ドル。2020年第3四半期に着工し、2023年第1四半期からの生産開始を予定している。

 ATGは現在、インドにダヘジ工場とティルネルヴェリ工場を有し、主力ブランドであるアライアンス、ギャラクシー、プライメクスの農業機械、建設車両、産業車両、林業機械用タイヤなどを生産している。世界的な需要増を背景に、2018年2月から進めてきたダヘジ工場の生産能力を1・6倍に引き上げる拡張工事を完了しているが、ますます増加が見込まれるオフハイウェイタイヤの需要に対応するためには新工場建設が必要との判断に至った。

 アチュタプラム工業団地はインド東部のアンドラプラデシュ州に所在し、ヴィシャカパトナム港も近く、輸出についても有利な立地となる。また、新工場の敷地面積は約32万㎡で、将来の拡張も視野にいれている。

 同社は中期経営計画「GD2020」のタイヤ生産財戦略において「オフハイウェイタイヤを成長ドライバーとして次の100年の収益の柱へ」を掲げており、同社の建設車両用タイヤに加え、グループ会社であるATG製タイヤ、愛知タイヤ工業製の産業車両用タイヤなどオフハイウェイタイヤのさらなる事業拡大に取り組んでいる。今回の新工場建設により同社グループのオフハイウェイタイヤの供給網はインドに3拠点、イスラエルに1拠点、ベトナムに1拠点、日本に3拠点の4カ国8拠点、日量の生産能力の合計は480t(ゴム量)となり、グローバルでのオフハイウェイタイヤにおける競争力強化をさらに加速させていく。

 

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