宇部興産は9月8日、「宇部興産グループチャリティーコンサート」を10月25日に開催すると発表した。会場は山口県宇部市の宇部市渡辺翁記念会館。
同社は2008年より、創業の精神「共存同栄」に基づき、「音楽を通じた地域文化振興への貢献」を目的に、日本フィルハーモニー交響楽団(以下「日本フィル」)を宇部市に招聘し、コンサートを開催してきた。第13回目となる今年は、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上での開催を予定。入場料は小学生以上2000円(全席指定席・税込み)。入場料収入は、地域の音楽文化向上のため音楽関係諸団体等へ全額寄付される。
今年のコンサートは、世界中のオーケストラで客演、幅広い活躍で人気の広上淳一氏と、国内外のオーケストラと共演を重ねる若手として注目を集めるヴァイオリニストの山根一仁氏をソリストとして招聘。日本フィルの演奏により、モーツァルトのディヴェルティメントニ長調K・136、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61を演奏する。同コンサートの特色である指揮者・ソリストによるトークや解説も取り入れる予定。トークや解説には手話通訳を実施する。
また、聴覚障がい者にも音響を振動で感じてもらうため、パイオニアの協力により「ボディソニック」(体感音響システム)を設置した席を、ゲネプロと本コンサートそれぞれに2~3席準備する。また、当日は地元FM局(エフエムきらら)で生放送する。11月8日にはFMYエフエム山口で特別番組を放送する。
開催に併せ、地域の小中学生を対象に開催していた「音楽クリニックとミニコンサート(旧「地域ふれあいコンサート」)」は新型コロナウイルス感染防止対策のため、リモートによるクリニック開催に向けて準備している。参加校は、厚南中学校、黒石中学校、桃山中学校の吹奏楽部で、実施日は11月~来年2月を予定。なお、チャリティーコンサート「ゲネプロ」における宇部総合支援学校に在籍する障がい児の無料招待、また、山口大学医学部付属病院、宇部興産中央病院における「ふれあいコンサート」は中止。