台湾貿易センター(TAITRA)は9月17日、「台湾エクセレンス-プラスチック&ゴム機械‐オンライン記者会見2020」を開催し、台湾エクセレンス賞を受賞した台湾プラスチック・ゴム機械メーカー4社が、それぞれ注力する機械を紹介した。
台湾エクセレンス賞はデザイン、クオリティ、マーケティングなどの評価をもとに審査、選出された賞であり、日本の経済産業省に相当する台湾経済部から授与される。
受賞した4社は、富強鑫集團、(Fu Chun Shin Machinery Manufacture Co. Ltd.以下、FCS)、銓寶工業(ChumPower Machinery Corp.以下、ChumPower)、鳳記国際機械股份有限公司(Fong Kee International Machinery Co. Ltd. 以下、FKI)、 鼎坤塑膠機械有限公司(Diing Kuen Plastic Machinery, Co.Ltd.以下、TK)。
当日は台湾貿易センターの葉明水(Mr. Walter Yeh)前秘書長、台湾経済部国際貿易局の李冠志(Mr.GuannーJyh Lee)副局長が出席した。
開会式では、葉明水前秘書長は「インダストリー4・0の推進に伴い、台湾プラスチック・ゴム機械産業は絶え間ない進化を遂げている」と語った上で「台湾のプラスチック・ゴム機械は、最先端の技術やカスタム対応などといった需要を満たすため、ICTと自動化テクノロジーを利用したスマートシステムや技術との融合を行っている」と、機械の質の高さを強調した。
次に、李冠志副局長は「国際的なプラスチック問題を考えると、循環型経済が次世代のトレンドになることが予想され、生産者は新しい規則にいち早く対応できなくてはならない」と述べ、「台湾も世界の製造業の良きパートナーとなるべく、環境に配慮し、開発を行っている」と台湾企業に期待を寄せた。
原油価格の変動や、環境保護意識の向上に伴い、プラスチック・ゴム産業はプラスチック廃棄物のリサイクルに注目を集めている。同産業では、世界上位六位の輸出国に入る台湾は洗練された技術と高い実績を維持する高品質な製品を製造しているが、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、各国の従来が制限された環境下では、プラスチック・ゴム機械産業も大きな打撃を受けているのが現状だ。台湾のプラスチック・ゴム機械に商機を見出すことが今回のオンライン記者会見の狙いとなっている。
各社の紹介では、FCSの蘇琮盛(Mr. Neilson Su)営業部長は、二液性射出成型ロータリーテーブル「FBー230R」)と、大型-横型二液性射出成型機「HBー1400R」を紹介した。
次に発表したのがChumPowerの吳佳霖(Mr.Tony Wu)営業技術担当。吳佳霖営業技術担当は、ハイスピードストレッチブロー成型機「Lシリーズ」をプレゼンし、同シリーズは中から大容量の製造過程には理想的であり、費用対効果が高いことを強調した。
FKIについては、魏燦仁(Mr. Charles Wei)CEOが「インテリジェントオール電気三層ブロー成型機」の特長を解説し、同機械は環境に配慮した機械であり、節電機能の高さをPRした。
最後に、TKの魏秉文(Mr. Eric Wei)副董事長は「産業ストレッチフード用五層同時押出機」を紹介した上で、IoTの適用により、リモートサービスや探知、自動化操作が可能となったことを披露した。
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