ブリヂストンは9月24日、同社が横浜国立大学、日本交通計画協会、アドヴァンスと共同開発した「プラスストップ」のバリアレス縁石が、福岡県福岡市のアイランドシティ内の西日本鉄道が中心となって開発を進めている「センターマークス街区」に導入されると発表した。
「プラスストップ」のバリアレス縁石は、福岡市、ならびに西日本鉄道が目指すまちづくりを支えるもので、一人ひとりの生活の質の向上に繋がる持続可能な公共交通の発展に貢献する。
「プラスストップ」は、縁石側面の特殊な形状等により縁石がタイヤをガイドし、バスを停留所に寄せやすくすることでバス利用者のスムーズな乗降を可能にするシステムであり、「センターマークス街区」のバス乗降のバリアフリー化に貢献する。また、今後この地域における人口増加を想定し、バスの運行に必要なドライバーを増やすことなく、輸送人数の向上を実現する連節バスの運行が可能なバス停のレイアウトに対応している。
アイランドシティ内の「センターマークス街区」は、福岡市が策定した「超高齢社会対応型」健康ネクストタウン計画に基づいて開発されている。高齢者向け住宅、多世代交流住宅およびそれらをサポートするコミュニティセンター機能を一体的に整備し、地域内の健康・医療・福祉施設や支援組織と連携することで、高齢者がこの地域に元気なうちから居住し、生涯学習や社会活動への参加を通して、多世代と交流しながら、自らも活躍できるまちづくりを目指している。
「プラスストップ」のバリアレス縁石は、同社のタイヤ開発の技術と、公共交通に関する多くの知見を融合したオープンイノベーションの成果と言える。同社は今後も、タイヤ・ゴム事業の強みを活かして様々な分野のパートナーと一人ひとりの生活の質の向上に貢献するイノベーションを推進し、ソリューションを進化させることで、そのパートナーと共に新しい価値を社会に提供していくとしている。