昭和電工は9月24日、同日開催の取締役会において、2021年1月1日を効力発生日として、同社の連結子会社である昭和電工ヨーロッパ(以下、SDE)を同じく連結子会社である昭和電工カーボンホールディング(以下、SDCH)に吸収合併させること、およびSDCHの商号を昭和電工ヨーロッパ(以下、新SDE)に変更することを決議したと発表した。
取締役会決議日は2020年9月24日で、合併期日(効力発生日)は2021年1月1日予定。SDCHを存続会社、SDEを消滅会社とする吸収合併を行い、SDEは効力発生日に消滅する。なお、同日にSDCHは新SDEに商号を変更する。
同社の完全子会社間の合併であるため、新株の発行および資本金の増加並びに合併交付金の支払いはない。また、合併に伴う新株予約権及び新株予約権付き社債に関する取扱いについては該当事項はない。
SDEは同社の欧州の各現地法人に対し、欧州への各種化学品の輸出入管理や化学物質管理、マーケティングなどの事業支援を行っている。一方のSDCHは、黒鉛電極事業の欧州における事業統括会社として、欧州各国にある黒鉛電極事業会社を傘下に有した運営体制を構築している。同社は、SDCHが有する業務統括機能にSDEの有する事業支援機能を融合させることで、欧州における事業展開をさらに拡大することを目的として両社を合併することを決定した。
なお、SDCHがSDEを吸収合併し、存続会社はSDCHとなるが、欧州における同社の事業統括機能を明確に示すことを考慮し、吸収合併すると同時に会社名を新SDEに変更することとした。SDEのミュンヘン事務所は引き続き営業事務所として存続する。
同社は、今回の子会社再編は100%子会社同士の合併であるため、連結業績に与える影響は軽微であるとしている。