フレキシブルホース・パイプ専業メーカー、ユーシー産業(大阪市中央区、永吉昭二社長)の20年1~8月売上は前年同期比3%減、計画比では同8%減となっている。
月別の需要動向は、4月までは新型コロナウイルスによる影響を大きく受けることなく、売上は前年レベルを維持していた。ただ、全国に緊急事態宣言が発出された5月は、ユーザーの間で生産調整や一時休業などが実施され、売上は前年同月比15%程度減少した。
6月は前年並みで持ちこたえた一方で、空調関連資材の最大需要期を迎える7月は、長雨の影響もあり、8%以上下回る結果となった。直近の8月を見ると、前半は猛暑の影響もあり、好調に推移したが、1~8月累計では売上は前年を若干割り込む結果となった。
市場を取り巻く状況について、永吉社長は「今期スタートした空調機器向けの新規案件の生産量がコロナの影響で下回るなど、予定していた売上に届かない市場もあった」としつつも、「一般消費財市場が健闘したことで、コロナ禍でも3%程度の減収で収まった」と捉えている。
製品別では、主力の業務用エアコンのドレンアップ配管(EDU)や排水専用フレキシブルパイプ「エバフリーシリーズ」は、コロナ影響に伴う施工の遅れや停止の影響を大きく受けたため、今期の売上は前年を下回って推移している。
エアコン関連市場は、業務