ゴム・樹脂ホース特集 八興 ホースと継手のセット販売が伸長 HPからの問い合わせ着実に増加

2020年10月05日

ゴムタイムス社

 樹脂ホース・チューブ・継手メーカーの八興(東京都板橋区、阿部忠弘社長)の20年4~8月の売上は前年同期比2桁減で推移している。ホース・チューブ製品の需要動向は、4月は前年並みを維持していたものの、5月以降はコロナによる販売の落ち込みが顕著となり、売上は2桁の減少が続いている。業界別では、コロナ影響で設備投資やメンテナンス需要が落ち込み、自動車や食品など多くの分野が厳しい状況にあるものの、「半導体や医療関連の需要は比較的安定している」(同社)。

導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ

導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ

 製品展開では、引き続き主力の「柔軟フッ素ホースシリーズ」、「導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ」に注力している。

 導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズは、アルコールや香料、有機溶剤など可燃性流体の流動帯電による静電気対策用配管として開発されたもの。「他社にはない特徴を持つ」(同社)ことから、国内はもちろん海外からの問い合わせも増えている。

 また、これらホース・チューブ製品とセット販売する専用継手の拡販にも力を入れる。専用継手では、19年春に、「エイトロックフェルール・PFAライニング」「積層チューブ専用樹脂コネクター」「導電スーパー柔軟フッ素スプリングフェルール継手加締品」「柔軟フッ素ホースシリーズフェルール継手加締品電解研磨仕上げ」の新製品を相次ぎ発売した。

 このうち、エイトロックフェルールPFAライニングは、袋ナット式のフェルール継手本体内面にPFA樹脂をライニングした継手。耐腐食性があり、金属NGな流体も使用可能である。「メーカーの専用継手なので、ホースの抜けや漏れの心配がないため

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