マクセルクレハ(大阪市中央区、海﨑一洋社長)のゴムシート事業は、汎用シートと極薄シートを中心とする高機能シートを供給し、多様な市場ニーズに対応している。
ゴムシート事業の20年4~8月の需要動向を見ると、4月は新型コロウイルス感染拡大の影響をあまり受けず、販売は前年並みを維持していた。ただ、5月以降はコロナ影響が濃くなり、シートの販売は厳しい状況にある。
製品別では、汎用シートの合成ゴムシートは自動車生産の減少により、自動車関係で多く用いられるEPDMシートの動きが停滞している。一方、フッ素ゴムやシリコーンゴムは需要自体は下がっているものの、一定の販売量は確保できている。
高機能シートも全般的にやや低調な状況にあるが、通信関連向けの一部製品はコロナ影響もなく着実な伸びを示している。
製品開発では、「通信関連向けの製品の開発に力を入れるとともに、新しい市場に向けた新しい製品の開発も積極的に加速していく」(同社)方針を掲げている。
その一例として、今年2月に極薄シ