タイガースポリマー（大阪府豊中市、渡辺健太郎社長）のゴムシート部門の（20年４～８月）売上は前年を下回って推移している。新型コロナウイルス感染拡大の影響については、「ゴムシートは６月に大きな落ち込みがあったものの、７月以降はモノの動きも少しずつ良くなっている」（同社）と捉えている。
品種別では、合成ゴムや天然ゴムシートの汎用品は、自動車産業や一般産業機械などで加工品として使われるケースが多い。ただ、新型コロナウイルスの影響でこれら産業の設備投資は停滞し、汎用品は前年を下回っている。
フッ素ゴムやシリコーンゴムの特殊シートについても、ここ数年好調に推移してきた半導体関連の動きが鈍っており、汎用品と同じで前年を下回る状況にある。
また、融雪マットや玄関マットなどを展開しているゴムマットの現況は、鉄道車両関係で使われるゴムマットが鉄道会社の予算の関係で動きが落ちているという。
ゴムシート部門の営業方針としては、「コロナ禍においても変わることなく、当社のゴムシートを使用する加工メーカーとコミュニケーションをより密に取ることに力を注いでいく」（同社）とし、そこで得た情報を基に、ゴムシート製品をジャストインタイムで供給していく方針だ。そのためにも、ゴムシート製品を生産する岡山工場との連携をより緊密に取る必要があると認識している。
重量物であり、かつ嵩張るゴムシートは、運送面を含めた物流対応が業界全体の課題となっている。同社も物流対応に頭を痛めており、特に、近年は台風や豪雨などが頻発する中で、路線便での配送に苦慮するケースが増えているという。
ゴムシート市場の下半期（20年９
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