東海カーボンは9月30日、長坂一社長はじめ、榎谷謙士黒鉛電極事業部長らが出席して、本社で事業状況説明会を開催した。
説明会の冒頭、長坂一社長は、新型コロナウイルス感染拡大の影響について「当初はこれほどの影響があるとは正直考えていなかった。ただ、業種に関わらず、今が低迷の底だと肌感覚で感じており、風向きが変わってきている」と述べ、その裏付けとして2つの理由を挙げた。一つ目の理由はカーボンブラック事業の動向に顕著に表れているとし、「カーボンブラック事業の世界5拠点での平均稼働率は4~6月では3割程度で推移していたが、7、8月では70%になり、9月にはほぼフル生産の95%となり、今後もフル生産状態は継続するとみている。これはタイヤの履き替え需要の増加、米国経済が自動車産業だけでなく動き始めているのが要因ではないか」と説明した。
二つめの理由には電極事業の事業環境を挙げ、「17年後半から1