㈱小松原(和歌山県和歌山市、玉置篤社長)はシリンダーをはじめロールの生産、設計から組立てまですべて自社生産する強みを活かしながら、マイクロ波加熱装置、ゴム設備機械、繊維設備機械、洗浄設備機械などステンレス材を多用する設備を得意としている。
前期(20年8月期)を振り返ると、売上や利益も2年連続で前年比を上回り増収増益だった。とくに光学フィルムなどのIT関連設備の動きが良かった。ただし、ゴム関連は今年の3月以降、コロナ禍で厳しい環境になったという。
前期の売上の構成別では、IT関連設備が30%、非衣料向け繊維機械が30%、ゴム設備機械が30%、衣料、その他が10%となり、IT関連が10%増加した代わりに、ゴム設備がマイナス10%と減少した。
前期について、玉置社長は「当社は輸出がほとんどなく国内向けが中心だ。以前から自動車分野以外の分野に注力しているため、今回のコロナ禍で大きな影響を避けられた」と分析し、
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