ゴム薬品部門は20%減収 川口化学の12~8月期

2020年10月15日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の2020年11月期第3四半期決算は、売上高が47億7600万円で前年同期比13・5%減、営業利益は5200万円で同29・7%減、経常利益は4500万円で同34・5%減、四半期純利益は3300万円で同20・2%減となった。
 化学工業薬品事業の売上高は47億4800万円で同13・6%減、セグメント利益は2900万円で同43・0%減となった。
 ゴム薬品部門合計の売上高は26億700万円で前年同期比20・9%減。分野別では、国内向けの工業用品向けはコロナ感染拡大の影響により、自動車販売並びに生産が減少したことで、売上は前年同期を大幅に下回った。国内では、医療用用途で販売増となったが、工業用品向けは前年同期の売上を下回った。タイヤ向けは、海外品との競合が継続したことと減産影響による顧客の需要減で、売上は前年同期を下回った。合成ゴム向け薬品は、合成ゴム生産が全般に低調に推移し、全体では売上が前年同期を下回った。海外向けは、東南アジア各国でコロナ拡大による影響を大きく受け、自動車生産並びに販売が減少した影響から、売上は前年同期を大きく下回った。
 樹脂薬品部門合計の売上高は5億1900万円で同20・5%減。分野別では国内向けは、主要顧客のアクリル酸・アクリル酸エステルの生産が低調で推移。同社の主要製品もこの影響で販売が低調で推移したが、特殊品の販売が伸びた結果、売上は前年同期を上回った。海外向けは、特殊用途向けで販売が伸びた製品もあったが、主力製品で需要が低迷した上、現地で海外品との販売競争が激化し、売上は減少した。

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