ランクセスは10月16日、世界的な指揮者である小澤征爾氏が立ち上げた「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀(OICMA)」が9月に開催した講習会及び演奏会を本年度も支援することを発表した。同社のアカデミーへの支援は今年で10年目を迎える。
講習会は、都内会場及び奥志賀高原・森の音楽堂で9月1日~5日に行われた。指導は小澤征爾、原田禎夫(チェロ)、川本嘉子(ヴィオラ)、ジュリアン・ズルマン(ヴァイオリン)。演奏会の演目は「受講生によるクヮルテット及び合奏」「弦楽合奏・メンデルスゾーン 弦楽八重奏曲Op.20」などで、奥志賀高原・森の音楽堂にて6日に行われた。
同社はCSR活動の一環として、アジア圏の才能ある若手音楽家に弦楽四重奏を学ぶ機会を提供することを目的に設立されたOICMを10年間継続して支援し、その活動のサポートを行ってきた。OICMAでは過去10年間に延べ226名に上る日本、中国、韓国などアジアの若手音楽家の育成に取り組み、高い実績を積んでいる。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、例年通りの講習会や海外から講師陣、アジア圏の受講生を招聘しての実施が中止となった。そのため、特別企画として2020年9月6日に長野県の奥志賀高原・森の音楽堂にて、アカデミー受講経験者を主体とした2組のカルテットによる演奏会を開催。当日の会場には約100名の観客が来場したほか、オンラインでのライブ配信及びアーカイブ配信を約3400名が視聴し、若い才能ある音楽家による力強い演奏が観客及び視聴者を魅了した。