新たな紡績糸の開発に成功 ユニチカトレーディング

2020年10月22日

ゴムタイムス社

 ユニチカトレーディングは9月24日、米国デュポンバイオマテリアル社が製造し、デュポン・スペシャルティ・プロダクツが供給する部分植物由来ポリトリメチレンテレフタレート(以下「PTT」)樹脂デュポン・ソロナを使用し、ユニチカトレーディングが独自に保有する特殊複重層糸技術「パルパー製法」による新たな紡績糸「パルパー・Made with Sorona・Polymer」の開発に成功したと発表した。

 「パルパー・Made with Sorona・Polymer」は、両社が相互の技術の補完をし、パートナーシップを持ってサスティナブルな社会と人々の快適な生活を実現したいという目標を達成するために開発された新素材で、適度なハリとコシがありながら、よりソフトな肌触りを実現、PTT繊維の最大の特徴であるストレッチ性により快適に着用できる製品に仕上がり、従来の「パルパー」と比較してもイージーケア性、吸水速乾性、ピリング性能が向上した機能性素材として、地球環境や人々の暮らしにやさしい環境配慮型素材となっている。

 また同社は、Sorona・Common Thread Fabric Certification Programに参加し、「パルパー・Made with Sorona・Polymer」を使用した生地についてSorona・Luxeの認証を取得し、グローバルに販売を推し進めていく。

 販売製品は、原糸、ニット・織物各種テキスタイル、OEMおよびODM製品で、展開用途として衣料用繊維(スポーツ、アウトドア、ユニフォーム、ファッション)、生活雑貨・資材が挙げられる。既存販売チャネル、EC販売を通して2020年11月から販売開始の予定で、販売計画は初年度300百万円、2年目1000百万円、3年目 2000百万円。

 ユニチカ・パルパーは、主に芯にポリエステル、鞘に綿を用いた複重層糸で、綿の肌触りとポリエステル混の高強力物性を併せ持ち、綿に比べシワになりにくく洗濯収縮性に優れており、ポリエステルと比べても吸水速乾性や静電気抑制に優れている。

 

「パルパー・Made with Sorona・Polymer」イメージ

「パルパー・Made with Sorona・Polymer」イメージ

ソフトな肌触りが特長

ソフトな肌触りが特長

 

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