川金ホールディングスのグループ企業で、ゴム射出成形機のパイオニアとして確固たる地位を築く松田製作所(鈴木信吉社長、埼玉県久喜市)。
20年3月期を振り返ると、「上半期と下半期は計画通りに進み、比較的良好な結果となった」(同社)とことで売上は微増、利益面も前年比増加した。
前期の国内外の販売比率は国内が6割、海外が4割で前期と変わらず、海外は主力の射出成形機「XJシリーズ」の動きが良かったという。
今期の需要動向については、「上半期は前期に受注した分が多かったものの、新型コロナの影響により、9月頃までは今期の目標に対し3割減に留まっている」(同社)とし、下半期は「海外に出せない状況で、とくに自動車関連の需要が厳しい」(同社)と見ている。
ただし、今期は医療関連の案件があり、自動車需要はもちろん注力していくが、新型コロナの影響を受けない医療や電力などの分野に注力していきたい考えだ。また、射出成形機以外の分野では、来期に免震ゴム用の大型2軸試験機の受注納入があり、同社の独自の技術をさらに活用し伸ばしていくとしている。
新型コロナ感染対策として、同社はテレワークや時差通勤を実