三菱ケミカルは10月26日、鉄鋼業界の構造変化に伴い、香川県坂出市にある同社の香川事業所における高炉向けコークス事業について、最適な生産および販売体制に向けて構造改革を実施すると発表した。
現在、香川事業所で有するコークス炉323門を250門に縮小し、最適な運転体制に移行することで競争力強化を図る。2021年3月末までに順次停止予定。
また、輸出販売体制強化のため、現在1ラインのみの輸出出荷設備を2ラインへと増強する。稼働開始は2022年3月末の予定となっている。
同社のコークスは、その品質の均一性・安定性の高さから「SAKAIDE COKE」として海外の顧客からも高く評価されている。同社は今後とも、高品質なコークスの安定供給に努めるとともに、今回の構造改革により、事業のグローバル展開を推進することで競争力を強化していくとしている。