昭和電工は10月27日、同日開催の取締役会において、2021年1月1日を効力発生日として、同社の光半導体事業ならびにレアアース合金事業を、会社分割(吸収分割)により同社の100%子会社である昭和電工光半導体に承継させることを決議したと発表した。
なお、同会社分割は、同社と100%子会社との間で行う簡易吸収分割となるため、開示事項・内容を一部省略している。
同社は中期経営計画「The TOP 2021」において、収益性と安定性を高レベルで維持する個性派事業の連合体である「個性派企業」の実現を目標に掲げている。同社は中期経営計画において、光半導体事業を「伸ばす」に位置付け、成長が見込まれる市場で、顧客のニーズに応える製品や技術を提供して事業を拡大し、個性派事業に成長することを目指している。
この事業目標の達成に向け、同事業を事業会社化して意思決定ならびに最新の市場情報に対する社内の情報共有を加速し、成長する赤外領域の受発光デバイスをターゲットに、業界トップの品質とカスタマイズ力により顧客の要望に応えていく。事業会社化にあたっては、新たに昭和電工光半導体を設立し、吸収分割により対象事業を同社へ移管する。
同会社分割による資本金の増減はない。承継会社である昭和電工光半導体は、同社の光半導体事業ならびにレアアース合金事業に関する権利義務を効力発生日に承継する。また同社は、会社分割後における昭和電工光半導体の債務履行の見込みについては、問題ないと判断している。
同社は今後の見通しとして、同会社分割は同社の100%子会社である連結子会社を承継会社とする会社分割となるため、同社業績への影響は軽微であるとしている。