横浜ゴムは10月29日、同社のSUV・ピックアップトラック用マッドテレーンタイヤ「ジオランダーM/T・G003」装着車が北米最大級のオフロードレース「ベストインザデザート2020」の最終レースである「ブルーウォーターデザートチャレンジ」で総合優勝したと発表した。レースは2020年10月22日から25日に米国アリゾナ州パーカーで開催された。
優勝したのは「ジオランダーM/T・G003」の市販タイヤをベースにレース向けに強化されたタイヤを装着したジャスティン・ロフトン選手の「2WD・Jimco・トロフィートラック」で、決勝1日目の24日は2位に3分近く差をつけて1位、2日目の25日も3位でフィニッシュし総合優勝を果たした。ジャスティン選手は「これまでチームスタッフは勝つために必要な仕事をしてきた。結果として目標を達成できて嬉しいし、ヨコハマタイヤで総合優勝できたことに興奮している」とコメントした。
「ジオランダーM/T・G003」はあらゆるオフロード路面で高い走行性能を発揮するとともに、優れたロングライフ性能を追求したタイヤで、オフロード感を強調した逞しくアグレッシブなデザインを実現している。「ジオランダー」シリーズの高いオフロード性能はレースでも実証されており、近年は2018年にグアムの「APLスモーキン・ホイールズ2018」で優勝、2019年にオーストラリア最大級のオフロードレース「タッツ・フィンク・デザート・レース」でクラス優勝している。
同社は中期経営計画「GD2020」の技術戦略においてモータースポーツ活動を重要な先行技術開発の場と位置付け、フォーミュラからツーリングカー、ラリー、オフロード、カートまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦している。今後もオフロードレースへの参戦を通じて、技術力やブランド力を向上させ、「ジオランダー」の市場でのプレゼンスを一段と高めていくとしている。