搬送ベルト特集 三ツ星ベルト 低収縮ベルトやHSプリントに注力 食品分野は中食向けが比較的順調

2020年11月02日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルト(兵庫県長田区、垣内一社長)の搬送ベルト事業は、20年4月~9月の売上は前年実績を下回った。搬送ベルト事業の現況をみると、「3月頃までは比較的堅調に推移していたが、コロナ感染拡大から4月以降は厳しい状況が続いている」とした上で、「足元は若干の回復の兆候が見受けられるが、市場の先行きは不透明な状況にある」(同社)みている。

 樹脂搬送ベルトでは、食品分野はまだら模様の状況にある。コロナによる観光客減少で、お土産用の菓子需要が大幅に減り、稼働率が低下したユーザーもある。その一方で、コンビニやスーパーで販売される製パンやおにぎりなどコロナの影響が比較的少ない、中食向けの食品工場の稼働は好調に推移している。
ただ、稼働率の低いユーザーは、ベルトの交換需要が減少傾向にある。しかし、生産好調のユーザーについても、需要は見込めるが、ベルトの交換時期が予測しにくい状況にある。

 物流分野は、ネット通販市場の成長を背景に、大型の配送センターの新設・増設の動きが相次ぐ中で、ベルト販売は好調な流れが続く。製品では、物流用

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