バンドー化学(神戸市中央区、吉井満隆社長)の搬送ベルト事業の21年3月期第1四半期は、ゴムコンベヤベルトは前年同期比10%台の減収となった。需要分野別では、主力の鉄鋼関連は各国の自動車生産台数の減少に伴う需要低迷により売上は厳しい状況で推移しているが、今年1月に実施したコンベヤベルトの価格改定によって収益性は改善される方向にある。
一方、樹脂コンベヤベルトベルトも同じく10%台の減収となった。新型コロナウイルス感染拡大による工場への立ち入り制限による交換需要の先送りや国内の物流関連の大型投資が一巡化した結果であるが、今後も成長が見込める需要分野であると見ている。
このように、各需要先とも第1四半期は非常に厳しい状況となったが、足元は少しずつ回復傾向となっている。
通期の見通しは、コロナウイルスの収束状況が懸念材料ではあるが、自動車の生産台数は第3四半期~第4四半期は前年並みの水準まで戻ると予測。他の需要分野も、「自動車産業にけん引される形で、20年度内に徐々に回復するだろう」(同社)と見込んでいる。
注力製品は、ゴムコンベヤベルトは「難