ニッタ(大阪市浪速区、石切山靖順社長)のベルト部門の20年度上半期(4~9月)は「コロナ感染拡大による影響から、プッシュ型の営業活動ができないもどかしさはあるが、ベルト部門は比較的健闘している」(同社)とみている。
搬送用ベルトは、配送センターが各地で新設・増設される中、物流向けは20年度下半期も好調な流れが続く。物流向けでは、カーブコンベヤの主力製品「FC-1」は好調を維持している。エコノミーカーブコンベヤ「EC-1」も、作業者の3密を避けるべく、生産ラインを改造する食品工場などで受注が増えている。
ただ、食品向けの搬送ベルトは前年度のような右肩上がりの環境にはなく、20年度上半期は前年を下回る状況であった。
その中で、オンライン開催となった今年6月の「FOOMAJAPAN2020」では、注力製品の食品搬送用ベルト「ブロイラー解体ラインベルト(SWEXU―16B―G)」、新製品の紙ストロー製造用の「紙ストロー用紙管巻きベルト」、食品樹脂搬送用ベルトの「ダブルフィンガー継手」などを紹介した。
食品製造工程で使用されるベルトは、プーリなどに付着する粉などの異物がベルトの継手を破損する原因になるケースがある。ダブルフィンガー継手はこの原因を解決するために開発した製品で、小プーリに適したフィンガー継手と継手強度に優れたステップ継手を組み合わせた。
伝動・搬送用平ベルト「ポリベルト」は、通販分野