CRはアジア輸出が減少 東ソーの4~9月期

2020年11月02日

ゴムタイムス社

 東ソーの21年3月期第2四半期連結決算は、売上高が3284億6600万円で前年同期比17・1%減、営業利益は176億4300万円で同56・3%減、経常利益は179億7400万円で同57・1%減、四半期純利益は117億1300万円と同56・3%減となった。

 売上高は新型コロナ感染拡大に伴う世界的な需要収縮とそれによるナフサや海外製品市況の急落の影響で減収。営業利益は販売数量減や販売価格の下落が原燃料安の影響を上回ったことで、交易条件の悪化、製品受払差が悪化したことで減益となった。

 セグメントのうち、石油化学事業の売上高は554億円で同33・7%減、営業損益は前年同期に比べ58億円減少し5億円の損失となった。製品別では、クロロプレンゴム(CR)は、コロナ影響による需要減退に伴い、アジア向けを中心に輸出が減少した。エチレン、プロピレンおよびキュメンは、主に定修年による生産量減に伴い出荷が減少した。また、ナフサなどの原燃料価格および海外製品市況の下落により、製品価格が下落した。ポリエチレン樹脂は、コロナ影響で国内輸出ともに出荷が減少した。また、ナフサ価格の下落を反映して製品価格が下落した。

 21年3月期通期業績予想は、8月3日に公表した21年3月期第1四半期決算で連結業績予想を未定としていたが、今回修正公表した。それによると、売上高は7000億円で前期比11・0%減、営業利益は600億円で同26・5%減、経常利益は610億円で同29・0%減、当期純利益は380億円で同31・6%減を見込む。

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