住友化学の2021年3月期第2四半期決算は売上収益が1兆467億7100万円で前年同期比5・5%減、コア営業利益は540億6600万円で同36・0%減、営業利益は507億7600万円で同50・5%減、四半期損失は154億2500万円(前年同期は500億8100万円の利益)となった。
セグメント別では、石油化学の売上収益は2436億円で同1086億円の減少、コア営業利益は313億円の損失となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う経済活動の落ち込みにより、自動車関連用途を中心に合成樹脂などの出荷が減少した。また原料価格の下落に伴い、石油化学品などの市況が低水準で推移した。
エネルギー・機能材料の売上収益は1052億円で同258億円の減少、コア営業利益は48億円で同78億円の減少となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、自動車関連用途の電池部材(リチウムイオン二次電池用セパレータ、正極材料)や合成ゴムの出荷が減少した。
情報電子化学の売上収益は2133億円で同64億円の増加、コア営業利益は221億円で同68億円の増加となった。半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。また、巣ごもり需要や在宅勤務需要等を背景に、ディスプレイ関連材料の出荷が増加した。
21年3月期通期の連結業績予想は8月4日に公表した数値から修正し、売上収益が2兆2150億円で前期比0・5%減、コア営業利益が1000億円で同24・6%減、営業利益が1050億円で同23・6%減、当期利益が300億円で同3・0%減を見込んでいる。