豊田合成の2021年3月期第2四半期決算は、売上収益が3094億900万円で同26・6%減、営業利益が45億1400万円で同75・9%減、税引前利益が37億3600万円で同80・1%減、四半期利益は39億2600万円で同71・4%減となった。売上収益は、中国における主要顧客の自動車生産台数の増加はある一方、その他の地域では新型コロナによる減販影響等を受け減収となった。利益は、政府補助金の活用を含む合理化努力や労務費・経費の抑制により減益幅を圧縮したが、コロナによる減販影響が大きく減益となった。
セグメント別では、日本の売上収益は 1539億円で同25・8%減となった。セグメント損失は15億円(同四半期はセグメント利益 72億円)となった。利益は、労務費削減や徹底した経費削減はあったが、コロナによる減販などの影響を受けた。
米州の売上収益は863億円で同30・6%減、セグメント利益は33億円で同61・5%減。
アジアは売上収益は834億円で同16・7%減、セグメント利益は43億円で同25・9%減。
欧州・アフリカの売上収益は95億円で同52.4%減となった。利益は政府補助金等や昨年12月にドイツの生産子会社を連結除外したことで、セグメント損失は16億円(前年同四半期のセグメント損失 29億円)となり、赤字幅は縮小した。
なお、21年3月期の業績予想は、第2四半期連結累計期間の業績を踏まえ、前回(7月31日)に公表した通期の業績予想をいずれも上方修正した。それによると、売上収益は7150億円で前期比12・0%減、営業利益は260億円で同45・3%増、税引前利益は260億円で同61・4%増、当期利益は130億円で同15・8%増を見込んでいる。
2020年11月05日