横浜ゴムは11月5日、「ADVAN」レーシングタイヤを供給したドイツのチーム「Walkenhorst Motorsport」が「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)」のシリーズチャンピオンの証であるROWE Speed―Trophyを獲得したと発表した。また、同チームのデイビッド・ピッタード選手が最高峰クラスであるSP9・Proクラスのチャンピオンを獲得した。装着タイヤは、「ADVAN A005(ドライ用)」「ADVAN A006(ウェット用)」で、シーズンを通して安定して優れた性能を発揮した。
今シーズンの「NLS」は、6月に開幕戦を迎えるも新型コロナウイルス感染再拡大の影響により10月以降に開催が予定されていた第6~8戦の中止が決定し、第1戦から5戦までの総合成績で競われた。SP9・Proクラスに参戦した「Walkenhorst Motorsport」の「BMW M6 GT3」は5戦中総合優勝1回、2位2回、3位1回と圧倒的な強さを見せた。
「NLS」は今シーズンより、昨年までのシリーズ名である「VLN」から改名した。世界一過酷なコースといわれるニュルブルクリンクの北コースとグランプリコースで開催される世界最大のグラスルーツレースシリーズで、毎年平均170台が参戦し、「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の前哨戦として位置づけられている。
同社は中期経営計画「GD2020」の技術戦略においてモータースポーツ活動を重要な先行技術開発の場と位置付け、フォーミュラやツーリングカーからラリーやオフロード、カートまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦、海外でも幅広いカテゴリーをサポートし、モータースポーツの普及に努めている。今後もモータースポーツ活動に積極的に取り組み、最高レベルの技術を追求していくとしている。