アキレスの2021年3月期第2四半期決算は、売上高が341億200万円で前年同期比14・6%減、営業利益が3億5700万円で同47・2%減、経常利益が6億2400万円で同28・2%減、四半期純利益が22億1200万円で同254・0%増となった。
プラスチック事業は売上高160億5500万円で同16・2%減、セグメント利益は12億7600万円で同18・7%減となった。このうち、車輌内装用資材は、新型コロナウイルス感染拡大による自動車メーカーの生産停止および大幅な減産の影響を受け、国内外ともに前年売上を大きく下回った。フイルムは、国内では、新型コロナウイルスの飛沫感染対策用透明防炎フィルムや抗ウイルス・抗菌性フィルム「アキレスウイルセーフ」が伸長した。北米では医療用、印刷用が好調に推移、欧州・豪州を中心として窓用フィルムが好調に推移したことにより、前年売上を上回った。建装資材は、新型コロナウイルス感染拡大による需要の減少により、前年売上を下回った。引布商品は、感染症対策エアーテントと米国向けゴムボートが好調に推移し、前年売上を上回った。
産業資材事業の売上高は137億2200万円で同8・9%減、セグメント利益は9億2200万円で同6・7%減。うち、ウレタンは車輌用および寝具用に回復の兆しがあったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響が継続し、前年売上を下回った。断熱資材は、新型コロナウイルス感染拡大による建築工事の遅延、住宅着工件数の減少に伴い、前年売上を下回った。工業資材は、半導体分野向け搬送用部材の販売拡大、並びに医療機器向けRIM成型品の好調が続き、前年売上を上回った。
21年3月期の通期業績予想は、売上高は730億円で前期比9・0%減、営業利益は11億5000万円で同28・2%減、経常利益は15億円で同26・8%減、純利益は28億円で同47・7%増を見込んでいる。