横浜ゴムの20年12月期第3四半期連結決算は、売上収益が3903億6600万円で前年同期比16・2%減、事業利益は93億4800万円で同63・8%減、営業利益は85億1800万円で同74・5%減、四半期利益は43億円で同84・7%減となった。
タイヤ部門は、売上収益が2662億5000万円で同16・4%減、事業利益は5億1100万円で同95・7%減。新車用タイヤは、国内では新型コロナウイルス感染症による需要の減少は緩やかに持ち直しつつあり、海外においても中国など回復傾向にある地域があるものの、第2四半期までの需要の減少が大きく、売上収益は前期を下回った。市販用タイヤも国内では年初の暖冬の影響により冬用タイヤの販売が低調だったことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う消費活動の停滞で需要の減少が継続したほか、海外においても中国など回復傾向にある地域もあるものの、第2四半期までの需要の減少が大きく、売上収益は前期を下回った。
MB部門は、売上収益が711億8200万円で同18・3%減、事業利益は25億6700万円で同54・7%減。ホース配管事業、工業資材事業、ハマタイト事業、航空部品事業とも売上収益が前年を下回った。
ホース配管事業は、経済再開により市場は回復しつつあるものの、第2四半期までの需要減少の影響が大きかった。
ATG部門は、売上収益が473億7600万円で同11・7%減、事業利益は62億3300万円で同17・7%減だった。オフハイウェイタイヤは、市販向けを中心に需要が回復基調にあるものの、世界的な新型コロナウイルス感染症の影響により第2四半期までの需要の減少が大きく、売上収益は前期を下回った。
通期予想は需要が回復傾向にある地域もあることから上方修正し、売上収益は5650億円で同13・1%減、事業利益は300億円で同40・2%減、営業利益は285億円で同51・3%減、当期利益は185億円で同55・9%減を見込む。
2020年11月13日