藤倉コンポジットの21年３月期第２四半期決算は、売上高が１３４億９００万円で前年同期比17・３％減、営業利益は１億４３００万円で同82・１％減、経常利益は２億８４００万円で同60・７％減、四半期純利益は２億１２００万円で同48・６％減となった。
産業用資材では売上高は88億７００万円で同14・６％減、営業損失は４６００万円（前年同期は営業利益４億８５００万円）となった。工業用品部門は、住宅機器関連は堅調に推移したが、自動車関連部品は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により特に国内・ＡＳＥＡＮ地域が停滞したため減収減益となった。制御機器部門は、半導体・液晶市場の設備投資が好調を維持し、また、医療市場も堅調に推移し増収増益となった。
引布加工品の売上高は20億円で同22・８％減、営業損失は２００万円（前年同期は営業利益６４００万円）となった。引布部門は、第２四半期に入り回復傾向が見られるものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で自動車関連、電気電子部品関連等の需要が低迷し減収減益となった。印刷材料部門は、新聞用ブランケットの売上は増加したものの、国内商業印刷用ブランケット及び輸出は市場低迷に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け減収減益となった。加工品部門は、国内において救命設備など舶用品が減収となったが、品種構成の変化により増益となった。
スポーツ用品の売上高は24億２５００万円で同期比21・９％減、営業利益は４億６４００万円で同４・２％減となった。ゴルフ用カーボンシャフト部門は、北米市場でＯＥＭ製品の販売低調が影響し減収となったが、７月以降は市場が回復し始め、さらに自社ブランド商品の販売が好調に推移し増益となった。アウトドア用品部門は、富士登山の全面禁止や各地山岳エリアの登山自粛による需要消失が大都市圏で大きく影響し、大幅な減収減益となった。
21年３月期通期業績は、売上高は２８５億円で前期比10・９％減、営業利益は３億円で前期比66・３％減、経常利益は４億５０００万円で前期比46・０％減、当期純利益は２億５０００間万円で前期比35・９％減 を見込んでいる。
