ブリヂストンは11月16日、同社のグループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパンが、西日本鉄道および西鉄バス北九州が北九州エリアにおいて取り組む中型自動運転バスの実証実験をサポートしていると発表した。
「中型自動運転バス実証実験」は、2019年度の小型自動運転バスの実証実験に続き、事業性向上を目的として、選定された5つのバス運行事業者を通じて実施される。西日本鉄道の実証実験は、「空港と臨海部の事業所・住宅等をつなぐ交通網の確保」をテーマに、2020年10月より福岡県北九州市内および苅田町内を運行する西鉄バス北九州の運行路線で開始している。
バス車両の自動運転化により、乗務員が乗車しない状況においては、タイヤに関するトラブルを未然に防止する必要性が高まることが予想される。これに応えるため、今回の実証実験においては、欧州やアジア大洋州地域などの運送事業者様に展開している「Tirematics」をトライアルとして導入する。
「Tirematics」は、タイヤに設置したセンサーがタイヤの内圧・温度情報を計測し、クラウドを通じて車両管理者等と情報を共有するモニタリングシステムで、同社グループ独自のサービスネットワークと組み合わせることで、バス事業者により最適なタイヤメンテナンスの提供が可能になる。これにより、タイヤ起因の交通事故やトラブルの未然防止、燃費の向上や管理工数減などによるタイヤのトータルコスト削減などの顧客価値を提供すると共に、多くの乗客の安全・安心を支える社会価値の提供にも貢献できる。
同実証実験は、経済産業省・国土交通省の事業を受託した産業技術総合研究所より西日本鉄道が実証事業者に選定され実施するもので、同社グループは、7月に実施された神姫バスでの実証実験に続いてサポートを行っている。