主要上場プラスチック企業40社の2021年3月期第2四半期決算の営業利益をランキングした。新型コロナ感染拡大による世界経済の悪化を受け、上場プラ企業の4~9月期は減収企業が38社となり、4社が営業損失、29社が2桁減益となり、非常に厳しい結果となった。
1位の帝人は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりマテリアル事業で大幅減益となった。ただ、繊維・製品事業で医療用防護具(ガウン等)の貢献、水処理膜向けのポリエステル短繊維の販売が好調を維持し、大幅な増益を記録。また、堅調なヘルスケア事業やIT事業の好調持続により、全体の減益幅を縮小した。
2位の日産化学は、機能性材料部門でディスプレイ材料の「サンエバー」(液晶表示用材料ポリイミド)のタブレット・ノートPC向けが好調で、半導体材料の半導体用反射防止コーティング材および多層材料も顧客の稼働好調を受け増益となった。
増益企業は10位の住友精化と13位のタキロンシーアイの2社。タキロンシーアイは機能フィルム事業セグメントで、ボンセット事業のシュリンクフィルムが北米市場における新型コロナウイルスによる巣ごもり需要により増収となり、サンジップ事業のジッパーテープが、日本国内、アジア、欧米を中心に堅調に推移したことから、増益となった。[/hidepost]
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