エコプロOnlineに出展 クラレ、環境対応型素材を紹介

2020年11月26日

ゴムタイムス社

 クラレは11月24日、オンラインで開催される「エコプロOnline2020」に出展すると発表した。

 同社は、同展示会の「海洋プラスチックごみ対策パビリオン」にCLOMA会員として、環境対応型包装材料のガスバリア材「プランティック」の開発品と、PVAゲル「クラゲール」を用いた排水処理システムを紹介する。

 出展製品は、「プランティック」紙コート用樹脂グレード(開発品)と、排水処理用微生物担体「クラゲール」。

 「プランティック」紙コート用樹脂グレード(開発品)はバイオマス原料を主成分とした生分解性ガスバリア材で、資源の有効利用や環境負荷削減の観点から紙製包装材へのニーズが高まる中、「プランティック」フィルムで培った技術をベースにして、紙素材へのガスバリアコート用樹脂グレードを開発した。アンカー処理が不要で、紙・セロファンに溶融押出加工による表面コートが可能であり、紙のリサイクル性にも優れている。

 「クラゲール」はポバール(PVA)樹脂を原料として同社が独自に開発した微生物担体で、一般的な担体より微生物(バクテリア)の保持能力が高く、コンパクトな設備で効率的な排水処理が可能となる。微生物を活用し環境に配慮したシステムでありながら、BOD(生物化学的酸素要求量)や窒素の除去性能に優れている。新設だけではなく、既設改造にも対応し、各種産業排水、下水処理に豊富な実績がある。

 同展は、環境への関心の高い一般消費者、ビジネスパーソン、学生、行政・自治体、NPO、報道関係者など、多様なステークホルダーが訪れるアジアを代表する環境の総合展示会で、11月25日から28日まで開催(アーカイブは12月25日まで公開)される。公式サイトのURLは、https://eco-pro.com/2020/で、入場料は無料だが事前登録が必要になる。

 同社グループは、優れた製品・サービスの提供を通じて経済的・社会的な価値を創造し、サステナブルな社会の実現に寄与することを目指すとしている。

 

「プランティック」紙コート用樹脂グレードを用いた紙製包装材

「プランティック」紙コート用樹脂グレードを用いた紙製包装材

「クラゲール」と内部構造

「クラゲール」と内部構造

 

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