東レは11月19日、日本環境協会(以下「JEA」)が主催する「エコマークアワード2020」において、「東レの繊維グリーンイノベーション事業」で最優秀賞を受賞したと発表した。
繊維分野での環境配慮型素材の展開により、SDGsとビジネスの融合を時代に先駆けて体現してきた点や、エコマークを取得した製品を幅広い分野・用途で拡販することで、環境配慮型素材をサプライチェーン全体に浸透させていることが評価された。同社の「エコマークアワード」の受賞は、今回が初めてとなる。
「エコマークアワード」は、エコマーク事業の目的である「消費者の環境を意識した商品選択、企業の環境改善努力による持続可能な社会の形成」に向けて積極的に活動している企業・団体等を表彰するもので、JEAが2010年に創設した。「消費者の環境を意識した商品選択、企業の環境改善努力による持続可能な社会の形成」に大きく寄与する取り組みを行った企業・団体等を表彰する「優秀賞(企業部門・公共部門・民間部門)」と、環境性能や先進性、エコフレンドリーデザインなどが優れた商品を表彰する「エコ・オブ・ザ・イヤー」から構成されている。「優秀賞」のうち最も優れた取り組みには「最優秀賞」が授与される。
同社は、全社横断プロジェクトとして「グリーンイノベーション事業拡大プロジェクト(GRプロジェクト)」に継続して取り組んでおり、2011年のスタート以来、売上高は年々拡大し、2019年度は8201億円(日本基準)に達した。
繊維事業においても、環境問題の解決に貢献するテーマとして、省エネルギー、新エネルギー、バイオマス由来、リサイクルなど8つの項目を設定して取り組んでいる。その中で今回は、「持続可能な循環型の資源利用と生産」で貢献するバイオマス由来やリサイクルの原料を使った製品の展開を着実に広げている実績・姿勢が特に高く評価され、「最優秀賞」の受賞につながった。