主要上場ゴム企業の2021年3月期第2四半期決算が発表されたのを受け、第2四半期の売上高をランキングした。
決算発表が延期された昭和ホールディングスを除いた21社の売上高をみると、全社が減収となり、上位10社はいずれも2ケタ減収となった。新型コロナウイルスの影響により、主要需要先である自動車業界の需要は国内外で一時落ち込んだ。足下は回復基調にあるものの、ゴム企業の売上は依然厳しい状況が続く。
前四半期(20年4~6月期)と比べると豊田合成とNOKの順位が入れ替わった。1位の豊田合成は3割近い減収となったものの、主要顧客の自動車メーカーの生産が回復基調にある。これを受け、第2四半期の売上収益は当初想定を上回る結果となった。
2位のNOKはシール事業、電子部品事業、ロール事業など各事業とも減収だった。このうち、シール事業は前年同期比24・0%減。自動車向け、一般産業機械向けともに販売が減少した。
10位以下の企業でも2ケタ減収企業が目立っており、16位のナンシンは唯一1桁減となった。
2020年11月30日