日本ゼオンは11月26日、オープンイノベーションプロジェクトとして展開する「project LNES」の第2弾として、12月4日よりソーラーカード式デザインデバイス「LNES SL―02」を試験的に発売すると発表した。
「LNES SL―02」は、これまで同社が長年培ってきたプラスチック技術とナノテクノロジーの融合技術を活用し、toC向けの製品としてプロジェクトの中で開発された「SOLAR CARD」を使用している。5種の灯り機能とスポット的充電機能を搭載しており、もしもの時に「心の安心」を得られる製品で、生活者検証で得られたニーズに基づき、「エコな手間」をあえて製品に組込むことで生活者に新たな価値を提供している。
「LNES SL―02」の発売に伴い、同社は11月25日から28日まで開催される国内最大級の環境展示会「エコプロOnline2020」に出展する。また、12月4日より二子玉川蔦屋家電と藤沢湘南T―SITEにて店頭販売を行うほか、12月5日~6日には湘南T-SITEの屋外を開放し、都市と自然をつなぐ都市キャンプを通して新製品を体験してもらう「LIGHT―SCAPE DESIGNCAMP」などのイベントも実施予定となっている。
同社は新型コロナウイルスの影響で生活者のSDGsへの関心が高まる中、「project LNES」を通じて今までにないサステナブルな暮らしを提案していく。これまで屋根への設置などが主流だった太陽光発電の技術を、産官学連携で培った独自技術によって向上させることで手のひらサイズを実現し、太陽光発電の技術がこれからの新しい生活様式に根付くことを目指すとしている。