三菱ケミカルは11月30日、同社のグループ会社であるジェイフィルムが、従来の防曇機能に加え反射防止機能を兼ね備えたフェイスシールドを開発したと発表した。医療機関や介護施設向けに、2021年1月より販売する予定となっている。
ジェイフィルムは、食品包装トレーに用いるポリエステルシート製造技術や化粧品向けクリアケースの折り曲げ罫線付与技術を応用して独自形状(特許申請中)のフェイスシールドを開発し、今年5月より厚生労働省や医療機関などに提供している。組み立て式のため保管スペースが少ないことや防曇機能などを評価され、多くの人に利用されている。
今回、ジェイフィルムは、同社が有する多様な素材や技術と組み合わせることで、低コストで反射防止機能に優れた新製品を開発、脱着しやすいメガネタイプとカチューシャタイプの2種類を発売する。植物由来原料を用いたバイオポリエステルシートを使用することで、環境負荷軽減にも配慮した。
同社グループは今後も、グループの総合力を生かした製品開発を続け、「新しい生活様式」に対応した製品の提供を通じて、社会に貢献していくとしている。