20年のベルト業界を取り巻く環境を振り返ると、新型コロナウイルスに翻弄された1年となった。コロナ感染拡大により各国で都市封鎖の措置がとられるなか、伝動ベルトでは主要需要先の自動車生産が急減し、自動車用は減少した。また、機械受注の減少により一般産業機械用も減少傾向が続いている。このため、伝動ベルトは内需・外需とも低調に推移した。
一方、コンベヤベルトは、内需はこれまで堅調さを見せていた鉄鋼向けは、コロナによる自動車生産の一時休止などが響き、需要も減少に転じている。輸出も豪州や南米など資源国向けは依然低調で、需要全体は前年を下回る状況にある。
その中で、日本ベルト工業会がこのほど発表したゴムベルトの21年需要予測(新ゴム量)によれば、全体で1万9668tで前年比1・2%増
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