米で子会社の生産施設新設 JSRライフサイエンス

2020年12月03日

ゴムタイムス社

 JSRのグループ企業であるJSRライフサイエンスは12月2日、バイオ医薬品の開発・製造受託を行うグループ企業のKBIバイオファーマ(以下、KBI)が、米国ノースカロライナ州のリサーチ・トライアングル・パーク(RTP)に最先端のバイオ医薬品の商用生産施設を建設することを発表したと発表した。

 KBIが新設する商用生産施設には、大手製薬会社が出資することが決まっている。新施設は、同大手製薬会社のバイオ医薬品の製造を支援すると同時に、KBIの既存および新規顧客向けの製造拠点としても活用される。

 新施設の面積は14万平方フィートで、1億5000万ドルが投資され、2022年第1四半期中に稼働を開始する予定となっている。今回の事業拡大により、受託製造と品質保証業務において200人以上の技術者の雇用創出が見込まれている。

 新施設には、最大6基の2000Lシングルユース培養槽と、それに付随する回収および精製装置が含まれ、年間100以上の商用バッチの製造が可能になる。KBIは、製造事業と並行して、高度な分析サービスを採用することで、顧客の商用製品の特性評価や出荷試験までをトータルサービスとして提供し、市販製品の発売や供給をサポートする。

 なお、今回の新施設は10月にKBIが発表したスイス、ジュネーブに新設される製造施設に続く大規模な施設拡張となる。

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