東ソーは12月2日、同社の全自動化学発光酵素免疫測定装置AIA―CL2400および同等機種向けの専用試薬として、新型コロナウイルスのヌクレオカプシドタンパク質に対する抗体を検出できる研究用試薬2種を、12月2日より販売開始すると発表した。
今回販売開始する試薬の名称は、AIA―CL用SARS―CoV―2―NP―Total抗体試薬と、AIA―CL用SARS―CoV―2―NP―IgG抗体試薬の2種で、適用検体種は血清及びEDTA血漿。両試薬とも試薬調製が不要で、15分という短時間で結果報告が可能となる。
同研究用試薬の開発は、日本医療研究開発機構(AMED)の令和2年度ウイルス等感染症対策技術開発事業(実証・改良研究支援)の補助を受け、横浜市立大学及び関東化学と共同で実施された。また、同社は、横浜市立大学をはじめ外部機関の協力を得て、AIA―CL装置向けの新型コロナウイルス抗原検査試薬の開発にも取り組んでおり、今後研究現場および医療現場へのさらなる貢献を目指していくとしている。