コンバーティング展に出展 クラレ、オンライン展示で

2020年12月07日

ゴムタイムス社

 クラレは12月3日、2020年10月26日~2021年1月15日に開催の「コンバーティングテクノロジー総合展2021」のオンライン展示に出展していると発表した。同社グループの素材および技術を紹介しており、ウェブを通じて担当者との面談を行える。

 展示製品のうち「アクリル系ブロック共重合体・クラリティ」は、バイオプラスチックの一種であるポリ乳酸(PLA)に添加することで、汎用ポリエチレン以上の透明度を保持したまま柔軟化、高流動化が可能で、フィルム・シート化した場合はヒートシール性を維持しつつ優れた金属蒸着性・印刷性を示す。食品包装用途にも使用できる。

 「ウェットワイパー・オキシガード」は、高濃度のアルコールを含んでおり、除菌・拭き取りが同時に行える。

 「混抄紙コンポジット(開発品)」は、混抄紙を基材とする熱可塑性コンポジットで、弊社独自の熱可塑性繊維をマトリックス樹脂として使用している。樹脂の軟化温度以上の熱が加わることで、厚み方向に異方的に膨張するスプリングバック特性を示すことから、連続・多孔質構造を利用した耐火材・断熱材としての利用を想定している。

 「液状酸素吸収剤DPNG(開発品)」は酸素を有機物単独で吸収し分解する新材料で、液状のため様々な材料への混合が容易に行える。

 「新規架橋剤・UV硬化促進剤 IPEMA(開発品)」は、異なる重合性基を複数有する新しい架橋剤で、架橋剤としてだけでなく、UV硬化をはじめとするラジカル重合の酸素による阻害を低減するという特徴も有している。過度に架橋することを防ぐことで新たな物性の発現に寄与するとともに、酸素存在下でのラジカル重合の生産性向上にも役立つ多機能架橋剤となっている。

 「新規耐熱性ポリアミド樹脂(開発品)」は、同社が新規に開発した耐熱性ポリアミド樹脂で、電気・電子用途や自動車用途に使用されているPA9Tと比較してガラス転移温度をさらに向上させており、高温特性に優れている。力学特性ではPEEKに匹敵する性能も示しており、PEEK代替によるコスト低減に貢献する。

 なお同社は、オンラインのみの出展となっている。

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