住友ゴム工業は12月3日、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する「2020年『超』モノづくり部品大賞」で、ダンロップのフラッグシップ低燃費タイヤ「エナセーブ・ネクストⅢ」が日本力(にっぽんぶらんど)賞を受賞したと発表した。1日に東武ホテルレバント東京にて贈賞式が行われた。
今回の受賞は、全6分野のうち「モビリティー関連」「環境・資源・エネルギー関連」で分野をまたいだ選出となった。商品の高性能化に加え、革新的なポリマーの採用によってCASEやMaaS (Mobility as a Service)の発展に対応した「性能持続性能」と低燃費性能を同時に達成し、市場の変化を的確に捉えた環境貢献商品としても高く評価された。
「エナセーブ・ネクストⅢ」は、これまでタイヤに用いていたポリマーとは全く異なる「水素添加ポリマー」を採用しウエットグリップ性能の低下を大きく抑制することで、新品時の性能が長く持続する。さらに、高機能バイオマス材料であり国が重点産業として推進している素材「セルロースナノファイバー」を世界で初めてタイヤ用ゴムに採用した。これらにより、タイヤラベリング制度において最高グレード「AAA―a」を達成し、「ライフサイクルアセスメント」の観点からも環境負荷低減に貢献している。
同社は今後とも安全・安心なタイヤを通して事故のない未来を実現するべく、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「スマートタイヤコンセプト」のもと、さらなる技術革新と新市場の創出に努めるとしている。