三井化学は12月14日、「太陽光発電の診断・コンサルティング事業」を今後グローバルでさらに発展させるため、IBMのグループ企業であるThe Weather Company(以下「TWC」)が保有する高精度な天候データ、日本IBMがもつAIの専門性や知見を用いて、精度の高い日射量データを算出する技術を開発したと発表した。これに加えて同社は、日射量未来予測精度向上と太陽光発電量未来予測をベースとした新たなソリューションの開発および販売計画を策定した。
同社と日本IBMは、両社のデータやノウハウを活かし、世界各地の日射量を高い精度で算出する技術を開発し精度検証を行った。また、新たなソリューション・ビジネスとしての日射量および太陽光発電量未来予測サービスのプロトタイプの開発と販売展開計画を作成した。
両社はTWCの天候データを活用し、太陽光発電関連の新たなソリューションの開発を協同して実証および事業開発計画を進めてきた。
両社は今後、TWCが提供する様々な気象パラメータと地理地形データ分析基盤「IBM Weather Operations Center」を利用し、同社が持つ太陽光発電所の発電量に関わるデータをAIに学習させ、精度の高い日射量未来予測モデルおよび太陽光発電量未来予測モデルを開発し、発電量未来予測・需要未来予測などのサービスを提供・販売していく。新サービスの提供開始は2021年度中を目標としている。
同社は、国内およびインドにおいて太陽光発電の診断・コンサルティング事業を手掛け多くの実績を上げている。また、アジア、中東、アフリカなど、今後太陽光発電プラントプロジェクトの本格化が期待される地域を中心に、太陽光発電関連ソリューションビジネスについて、構想策定コンサルティングからソリューション提供、アフターサービスまで展開し、再生可能エネルギーの世界規模での活用に貢献するビジネスを拡大していくとしている。