20年下半期もゴム・樹脂関連で値上げの動きが相次いだ。ゴム関連では、合成ゴムやカーボンブラックの価格改定が行われた。樹脂関連では、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリスチレンなどで値上げが行われた。
JSRは合成ゴム・エマルジョン製品を7月1日納入分から値上げすると発表した。価格改定幅は、合成ゴム・エマルジョン製品ともに20円/kg以上。
日本ゼオンは合成ゴムの販売価格を8月17日出荷分より改定すると発表。改定幅は11~22円/kg。
帝人は8月1日出荷分よりポリカーボネート樹脂の販売価格を改定すると発表。対象製品は、ポリカーボネート樹脂の「パンライト」とポリカーボネート系アロイ樹脂の「マルチロン」で、改定幅は国内が50円/kg以上、海外が0・5USD/kg以上となる。
DICはポリスチレン製品およびスチレン系製品を10月1日納入分より価格改定を実施すると発表した。対象はディックスチレンGPPS、ハイブランチ、ディックスチレンHIPS、エラスチレンで、各10円/kg以上の幅で値上げ。
日本ポリプロはポリプロピレン全製品を10月1日納入分より13円/kg以上値上げすると発表した。
日本ポリエチレンは、ポリエチレン全製品を10月1日納入分より13円/kg以上値上げ。
東洋スチレンは、ポリスチレン樹脂およびポリスチレン難燃樹脂(トーヨースチロール)について、10月1日出荷分からGPグレード、HIグレード、難燃グレードを対象に10円/kg以上の幅で値上げすると発表。
東ソーは、ポリエチレン樹脂を10月1日納入分より10円/kg以上値上げすると発表。対象製品は、同社ポリエチレン樹脂全製品で、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン―L」「ニポロン―Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」など。
三井化学は三井EPTについて、12月1日納入分より国内向け20円/kg以上、海外向けUS$200/MT以上値上げ。対象製品は三井EPT全銘柄。
日本触媒は、高吸水性樹脂について15%以上値上げすると発表した。対象製品は高吸水性樹脂で、海外向け、特に欧州地域向け価格について、次期契約分より値上げする。
デンカは11月1日出荷分より「食品包材用スチレン系シート」の価格を10円/kg以上値上げする。また、「デンカサーモシートBOPS」の価格を11月1日出荷分より10円/kg以上値上げすると発表した。
東海カーボンは、カーボンブラック全品種を11月1日納入分より11・0円/kg値上げすると発表した。
クレイトンポリマージャパンは、クレイトンG・SEBS、SEPSの価格を、11月15日納入分より23円/kg値上げ。同ラインナップの価格を、12月15日納入分より19円/kg値上げすると発表した。
クラレは「セプトン」「ハイブラー」関連製品を12月1日出荷分よりグローバルで0・22USドル/kg値上げすると発表した。対象製品は水添スチレン系エラストマー(セプトン、ハイブラー)、TUポリマー。
旭化成は水添スチレン系熱可塑性エラストマーを11月16日出荷分より25円/kg以上値上げすると発表した。対象製品は水添スチレン系熱可塑性エラストマー(タフテック、S.O.E)となっている。